
ちょっと前に書店でやたらと平積みされていたのを見て買った本です。
フィリップ・マグロー氏の「Life Strategies: Doing What Works, Doing What Matters」の日本語訳版。
翻訳者はあの有名な勝間和代さんです。
勝間さんが、本の表紙で「私が最も影響を受けた本の一つ」と綴っているだけのことはあり、筆者のカウンセリング事例が多分に盛り込まれている中身の濃い本です。
本書では、まず、オプラ・ウィンフリー訴訟(※)を挙げ、彼女がいかにして謂れの無い中傷から立ち直り、裁判で勝訴するに至ったのかを紹介しています。
※アメリカの著名な司会者オプラ・ウィンフリーが、狂牛病や食肉業界について事実を捻じ曲げて報道したとして民事訴訟にかけれられた事件。
このケースから、その後も本書で一貫して主張されている、現状を冷静に正しく把握することの重要性が説かれています。
中盤では、人生戦略を練るにあたって、10の「人生の法則」が紹介されています。
これは、筆者の豊富なカウンセリング経験に基づいたもので、様々なケースと共に紹介されています。
この本のケースで出てくる人物が直面した問題は、程度の差こそあれ、誰しもが共感できるものだと思います。
だからこそ、我々読者は、これらのケースを通して、自分自身を冷静に見つめ直すことができるのです。
ちなみに、上の「人生の法則」の中で、私が一番参考になったのは、「人生は行動に報いる」ですかね。
その中で、筆者が年配の服役軍人にセラピーをしたときの体験談が私の胸を打ちました。
その箇所を、本書からちょっと引用します。
みな、人生の終わりにさしかかり、あの時~しておけばよかった、と後悔していることだった。(本書P196)
「先生、人生を無駄にしちゃいけない。終わる時には終わるんだ」
めいめいが、自分がそれまでにしてきたことよりも、はるかに多くの、するつもりだったことを私に語った。(本書P197)
う~ん、重い言葉ですねぇ・・・。
考えさせられます。
後半では、人生戦略を決定するための詳細な手順とワークシートが載っています。
これがなかなかボリュームがあるんですよね。
私は、未だに手を付けられていないんですが(笑)、このプロセスをしっかり踏めば一定の効果はあると思います。
自己啓発書はともすると精神論に終始しがちですが、本書は非常に具体的だし、実践的です。
人生のステージごとに本書を読み直して、自分を見つめ直すべきだなぁと思いました。
フィリップ・マグロー
きこ書房
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おすすめ度の平均:


人生戦略立案指南書

後半まで読み通せませんでした。

史上最劣の日本語訳

課題を実践すること!

翻訳者を変えたのね
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